今回はストレッチを頑張っても、なぜ慢性腰痛から抜け出せないのかという話しをします。
腰痛をストレッチでなんとかしようとする人は、筋肉が固まっていてうまく動かなくなっていることが痛みの原因だと思っています。
学校の体育や部活動のトレーニングでは、運動前にストレッチをしなさい、などと指導されているので、そうした考え方や対処のクセがついているのです。
しかし、よく考えれば、もうその考え方や対処法は通用しないとわかります。
なぜなら慢性腰痛になっているということは、もう何度もストレッチや体を柔らかくする方法を試しても、それが通用せずに3か月、半年、1年以上、3年以上というように、長い期間を経過してしまったということだからです。
簡単に言うと、ストレッチで慢性腰痛は治りづらく、ストレッチで治るような軽い腰痛ならば、こうしたブログに来て一生懸命に情報を収集する必要はないのです。
ストレッチ情報の誤り
巷にはストレッチの情報が溢れています。
SNSなどを見ても、多くの自称「体の専門家」が、反り腰を解消するだの、腰痛に効果抜群のスゴいストレッチ、などを自分のフィードにあげています。
話しはそんな簡単にはいきません。そうしたものが本当にあるのならば、瞬く間に広まって常識となり、SNSの普及とともに腰痛で悩む人は激減しているはずです。
そうならないのは、単純にストレッチだけでは慢性腰痛の問題に対処するのは難しいからです。
もちろん、ストレッチに効果がないとは言いません。
適切に行えば、血行を促進したり、組織を柔らかくしたりして、症状の緩和につながったりするでしょう。
しかし、ひどい慢性腰痛に陥ってしまった場合、ストレッチだけに縋っていても効果は出ないのです。
早く気づいてしまった方がいい
もし慢性腰痛に悩んでいるのなら、ストレッチだけではよくならないことに、できるだけ早く気づくことです。
何故なら、痛みを何とか解消したいと思う余りに、たくさんのストレッチを検索しては試し、良くならないのに「まだ別の方法があるのでは?」という風に考えて、また違うストレッチを検索して試そうとしてしまうからです。
大量のストレッチ方法の中に、自分にあったものがあるのでは? と勘違いしてしまうのです。
困って悩んでいるときほど、そうしたように自力で解決しようとしてしまいます。
SNSに腰痛ストレッチをあげているような人は、ひどすぎる慢性腰痛になったことがある人はあまりいないのではないかと思います。
もしくは、たくさんのクライアントに指導した経験がないのかもしれません。
というのも、私もひどい腰痛に苦しんだときには、様々なストレッチ方法を試しに試したからです。
いま冷静に振り返れば、あのまま誰の指導も仰がずにストレッチに固執していても、よくはならないと判断できます。
そうした状況のときは、「別の方法をやらなくてはいけない」と教えてくれる人に出会うことがとても重要なのです。
考え方や習慣を変える
私はスポーツをしていたので、身体を柔らかく健康に保つためにはストレッチが大切だという思い込みがありました。
また、痛みは筋力不足からくるので、弱い筋肉を固めて強くすることが大切だと思い込んでいました。
あなたがストレッチをたくさんしているのなら、学校や部活で習ったように、痛みに対処する最善の方法がストレッチだと思ってしまっているのかもしれません。
しかし、それは単なる思い込みであり、過去の経験から来る考え方、対処方法の癖なのです。
このブログでは、慢性腰痛に対処するのに、体の見方や扱い方を新たに学ぶことを奨めています。
それが自分を慢性腰痛から助け出すための、最短で最大限に効率のいい方法だからです。
この記事までたどり着けたあなたは、ぜひともそうした新しい学びをしてみてください。
そして痛みのない、健康的で楽しい生活を取り戻してくださいね。